私が関わってきたミュージシャンで多いのが、作曲はできるが作詞ができないと言う人。
曲先の制作で、作詞の際、メロディーを崩すことがNGだったり、
ここで英語を使う、など、指定や縛りが細かい場合は大変かもしれませんが、
曲先でいつも歌詞が書けず行き詰まるなら、歌詞から書いてみてはどうでしょうか。
メロディーにコード進行をつけたり、構成を考えたり、編曲は、有る程度演奏能力や知識、DAWなどのスキルがないと、すぐにはできませんが
詞先の曲であれば、言葉を書き出すことが今すぐにできます。
上手くなる目次
1 詞先の場合、文字数を意識する
作詞する時に、やりがちなのが作文のように長くつらつら書いてしまうこと。
もちろんそういったスタイルの歌詞もありですが歌である以上、メロディー、リズムが将来的につくことを意識して、
たとえば俳句のように 5 7 5 7 7 や、
短歌の 5 7 5
など、字余りがあってもいいので文字数、単語の区切りなどを意識すると、メロディーがグッとつけやすくなります。
2、声に出した時の音感、リズムを意識して合わせ揃える
短歌のように文字数がある程度まとまっていると、メロディーはつけやすいですが
歌った時の聞こえ方はとっても重要です。
言葉の言い回し、単語の並べ替え、ボーカルの歌い方で、いくらでも調整できる部分はありますが
理想は朗読にBGMがついて自然に歌になること。
というか、詞先の曲は、大抵そのようにして作曲されます。
歌詞を読んでいるうちに、日本語のイントネーションの工程がそのままメロディーの高低差になってくることが自然です。
もちろん狙って、それを崩したり、色々仕掛けを作ることはありますが、
気持ちを文字に起こして、朗読しながら気持ちに合ったコードをつけて曲にしていく。
そうやって自然に曲ができていきます。
3、 替え歌で練習する
皆さんが子供の頃一度ぐらいは歌ったり耳にした事があるであろう
替え歌
歌詞の一部を変えるところから始まり
一曲丸々替え歌すれば
その歌詞はもう、あなたのオリジナルの歌詞です。
元曲がなんだったか忘れた頃に、曲をつければ、あなたのオリジナル曲の完成です。
4、 1、2、3、の方法を無視しで思いつくまま、感情のまま言葉を吐き出す
これは、ムシャクシャしていたり、感情が先に動いて言葉が追いついてこない時などに使ったりする方法です。
単語ばかり、書き出してもいいし、小学生の作文のように、です、ます、でした、で書いてもいいです。
それをそのまま曲にしても面白いかもしれません。
私は配信のコメントに書き込んでいただいたワードをそのまま拝借して曲にすることがよくあります。
そうやって誰かと歌詞を書いてみてもいいかもしれません。
作詞は自由です。
あなたの思い通りにすることができます。
5 、 センスを磨く
どんな分野にも言われ、これが1番難しい
センス。
センスが良い、悪いというのは、音楽の場合
センスが良い=聴いた人がいいと思う
センスが悪い=聞いた人が悪いと思う
という、あなたではなく聴き手が勝手に評価していること。
なので、それは大抵の場合、センスが悪いと言われていても、曲が売れると覆ったりします。
なので、良いか悪いかという他人の評価は気にせずに、
作詞家自身の
あなたの 良い をただ追求していれば
貴方の個性が出た、センスのある、センスの良い作詞ができると思っています。
ここの場面でこの言葉を選ぶ、あえてリズムをずらす、、、。
その人自身の考え方で、こう表現した方が一般大衆に届くであろうと、そう書くのか、
はたまた、ここだけはこだわりで思い入れがあってこういう歌詞になる、
という、
音楽家にとって、センスとは、みんなそれぞれが持っている個性、その人そのものだと思うので、
遠慮なく追求して、表現して、遊び心も忘れずにプラスして作詞を楽しんでもらいたいです。